褥瘡対策診療計画書

危険要因(OHスケール)

褥瘡危険要因点数表(全患者版)「OHスケール」

自力体位変換能力
意識状態の低下
麻酔・安静度・麻痺
できる
0点
どちらでもない
1.5点
できない
3点
病的骨突出(仙骨部) なし
0点
軽度・中程度
1.5点
高度
3点
浮 腫 なし
0点
あり
3点
関節拘縮 なし
0点
あり
1点

 

評価法

① 自力体位変換能力

完全に「できる」、あるいは完全に「できない」以外のものは全て「どちらでもない」にいれる。

② 病的骨突出(仙骨部)

骨突出中央から8cm離れたところが、どのくらいの高低差があるかで分類。
(下図“病的骨突出判定”参照)

③浮腫

【見方】 【点数】
指でやさしく5秒押す。 なし 0点
離しても凹んだまま。 あり 3点
図 図
指でやさしく5秒押す。   離しても凹んだまま。

④関節拘縮

【点数】   図
なし 0点
あり 1点

栄養状態、皮膚の衛生状態、湿潤状態などの環境要因にかかわらず、上記項目で判定する。環境要因は看護計画の中で対応が必要な項目。

 

病的骨突出判定(②病的骨突出用)

中央部より8cm離れたところで臀部がどのくらい低いかを判定します。

【判定器】    
判定器   図
突出中央部より8cm離れたところに2cmの脚   堀田式病的骨突出判定器販売中
PTA出願中

 

【病的突出測定器の当て方】上から見た図です。

当て方A   当て方B(判定器を横にする)
当て方   当て方

側臥位置で脊柱(背骨)に直角で突出部の中央に当てます。
平らな面を当てるときには判定器を横にしてください。

正常 
-当て方B-

0点

軽度
-当て方B-

1.5点

中程度
-当て方A-

シーソー状で判定器の片脚が浮かない。

1.5点

高度
-当て方A-

シーソー状で判定器の片脚が離れている。

3点

①~④の点数はでましたか?
点数を褥瘡予防対策診療計画書(自立度+危険要因半定評)に書き込み、
次は合計点数を出して危険要因を判断していきます。

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