在宅床ずれケア

地域ぐるみでの床ずれ予防対策(2004年4月より)

介護保険対象者に対して床ずれになりやすい人を判定し危険度に合わせたマットレスを適切に選択して供給します。

1.床ずれになりやすさの判定 OHスケール(在宅版)の地域への普及
2.体圧分散寝具の適切な選択
3.介護保険自費負担部分の助成
4.三好町民病院での床ずれ外来

三好町民病院
皮膚科外来  堀田由浩 
13:30~14:30  毎週水曜日
電話予約が必要です。

床ずれ予防で大切な事

●予防対策が効果的であった1例です。

OHスケール:4.5点 (自立能力:1.5点 突出:3点)の94歳女性、OHスケール危険要因中度保有者が食欲不振から動けなくなり、浮腫も発生しOHスケール9点となった。(自立能力:3点 突出:3点 浮腫:3点)

  例   例  
  2003年10月21日
エアー系圧切替マットレス
使用中
  右腰(腸骨部)に浅い床ずれ発症
(NPUAP分類ステージⅠ)
 

ただちにOHスケールのリスクに適応する。コンピューター制御高機能エアーマットレスに変更し、患部には創保護の目的でポリウレタンフィルムを貼った。10月28日には床ずれは治療したが10月30日に昇天された。

【解説】

人にとって死は避けられないものです。しばしばその直前は全身状態が悪化し、床ずれ発症の危険が高まります。しかし、OHスケールを用いて床ずれになりやすさを判定し適切な体圧分散マットレスを使用することで在宅でも床ずれ発症が予防出来たり、たとえ発症してでも軽くすむようになることが理想であると考えています。

愛知県三好町褥瘡対策事業
プロデューサー 堀田由浩